年々、大きな盛り上がりを見せるドローン市場。
これを受けて、ドローンで独立したいと考える人も少なくありません。
関連リンク:『ドローンで独立したい!業種ごとの開業費用や仕事の取り方を詳しく解説』
とはいえ、独立して事業を興すというのは大変な道のりです。
企業を離れて脱サラするわけですから、成功のチャンスを手にすると同時に、大きなリスクを抱えることにもなります。
そのため、企業に所属しながらドローンを副業にし、独立へのステップとする方も多くいらっしゃいます。
独立は考えておらず、収入を増やすため・好きなことを仕事にするためにドローンを副業にしたいと考える方もいるでしょう。
もちろん、決して「副業だから気軽に始められる」というわけではありません。
クライアントからすれば、たとえ副業とはいえ立派なプロなわけですから、プロと同等のスキル・知識を身に着けておくことが必要不可欠です。
この記事では、ドローンを副業にする場合の考え方と注意点をご紹介しています。
ドローンを副業にしたい、ドローンでゆくゆくは独立したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ドローンを副業にするなら「パイロット」がおすすめ
ドローンを用いた事業は、
- ドローンそのものを使ったサービス提供(撮影・農薬散布・点検など)
- ドローンの販売事業
- ドローンスクールの運営
の3つに大きく分類できますが、2と3は開業費用や準備物が膨大になるため、副業として行うことはまず不可能と考えられます。
そのため、ドローンを副業にするのであれば「ドローンそのものを使ったサービス提供=ドローンパイロット」として活動することになるでしょう。
ドローンパイロットの中でも「農薬散布」は高額な専門ドローンが必要になるため、撮影・点検パイロットとしての活動をおすすめします。
副業ドローンパイロットとしてデビューするには、何が必要なのでしょうか。
次の段落から詳しく見ていきましょう。
副業ドローンパイロットとして成功するには「ポートフォリオ」が必要不可欠
副業ドローンパイロットとして活動するには、自らの手で仕事を取りに行く必要があります。
そのためには、自身の撮影スキルを証明するための「ポートフォリオ」が欠かせません。
あなたの撮影作品の集大成であるポートフォリオ。
クライアントは、ポートフォリオを見て「この人になら任せられそうだ」「撮影スキルは高いが方向性が合わないな」などの判断を下します。
自分がどのようなドローンパイロットになりたいかを明確にし、それに沿ったポートフォリオを作成するようにしましょう。
撮影作品は、ポートフォリオに収めるだけでなく、自身のSNSで積極的に発信したり、フォトストックやYoutubeなどに登録しておくことをおすすめします。
素材利用料・広告料などで大金を稼ぐことはまず不可能ですが、実績アピールの場として活用することができます。
撮影作品のクオリティによっては、ささやかなお小遣いにもなるでしょう。
ポートフォリオが作成できたら、いよいよ仕事探しです。
主な仕事の探し方としては、
- 仕事マッチングサイトへの登録
- SNSを通じた宣伝・営業活動
- サービスを必要としている人への直接営業 など
が挙げられます。
独立する場合は「仕事を通じて築いてきた人脈への営業活動」が重要になりますが、まだ企業に所属している副業ドローンパイロットの場合、この行為は絶対にNGです。
企業を通して取引しているクライアントは、企業が保有しているクライアントです。
それを横取りするような営業活動は企業にとって重大な背信行為となりますので、絶対に行わないようにしましょう。
副業ドローンパイロットを始める場合の注意点
副業ドローンパイロットとして活動する際は、
- 自分が副業ドローンパイロットであることを必ず伝えておく
- 撮影可能なスケジュールを明確に提示しておく
- 最新のドローン飛行ルール・マナー情報を熟知しておく
- アマチュアだからこそ「ライセンス」を取得しておく
の4点に注意しましょう。
以降の段落で、それぞれについて詳しく解説します。
自分が副業ドローンパイロットであることを必ず伝えておく
企業がクライアントとなる場合、やり取りや撮影日程は平日になることが多いもの。
とりわけ、やり取りは平日の日中がメインとなることでしょう。
しかし、平日の日中にはあなたも本業がありますから、常時の即時レスポンスや撮影に出かけることはほぼほぼ不可能です。
無用なトラブルを避け、案件をスムーズに進めるためには、自分が副業ドローンパイロットであり、平日の稼働時間に制限があることを予め伝えておくことが大事です。
撮影可能なスケジュールを明確に提示しておく
上述のとおり、副業ドローンパイロットは撮影可能日が限定されてしまいますので、事前に撮影可能スケジュールを提示しておくことも重要です。
クライアントによっては「平日の撮影でなければNG」というケースもあるでしょうから、スケジュールを提示しておくことで、認識の食い違いによる双方の負担を大きく軽減できます。
この時注意したいのが、たくさん仕事がほしいからといって無理なスケジュールを組んでしまうこと。
副業ドローンパイロットである以上、優先すべきは本業です。
本業を圧迫しないよう、無理のない撮影スケジュールを組むようにしましょう。
最新のドローン飛行ルール・マナー情報を熟知しておく
冒頭でもお伝えしたとおり、たとえ副業ドローンパイロットであったとしても、クライアントにとってあなたは「ドローンのプロ」です。
クライアントを不安にさせないためにも、最新のドローン飛行ルール・マナーを熟知しておくようにしましょう。
ドローンを取り巻くルールや環境は日々変化しますので、常に最新情報をキャッチし、変化に備えることが重要です。
ごく稀にですが、都道府県・市区町村ごとに独自のドローン飛行ルールが制定されていることも。
不慣れな土地でドローンを飛ばす場合は、必ず飛行内容に問題がないかどうかを事前に確認するようにしましょう。
アマチュアだからこそ「ライセンス」を取得しておく
「ライセンスはプロとして独立する時に取ればいいか」と考える方もいらっしゃいますが、そうではありません。
アマチュアドローンパイロットだからこそ、豊富なスキル・知識を明確に証明できる「ライセンス」が重要となるのです。
アマチュアドローンパイロットが求められる機会は、年々増加傾向にあります。
需要が高まる一方で、プロと同等のスキル・知識を求められるようにもなり、競争ハードルも上昇傾向が見られます。
そうした環境下で戦っていくために、ライセンスの取得は必須といえるでしょう。
独立を目指すのであればいずれ必ず必要になるものですし、早めに取得しておいて損するものではありません。
まとめ
独立に向けた下準備としても注目を集める、副業ドローンパイロット。
プロにも引けを取らないスキル・知識が求められる業界ではありますが、需要は高く、大いにやりがいのある仕事といえます。
最後に、記事の内容を振り返ってみましょう。
- ドローンを副業にするなら「パイロット」がおすすめ
- 農薬散布には高額な専門機材が必要となるため、撮影・点検パイロットが狙い目
- 副業ドローンパイロットとして活動するなら、まずはポートフォリオを作成すべし
- ポートフォリオを充実させたうえで、マッチングサイトやSNSで顧客を開拓すべし
- 副業ドローンパイロットとして活動するなら、以下の4点に注意
- 自分が副業ドローンパイロットであることを必ず伝えておく
- 撮影可能なスケジュールを明確に提示しておく
- 最新のドローン飛行ルール・マナー情報を熟知しておく
- アマチュアだからこそ「ライセンス」を取得しておく
副業ドローンパイロットとしての華々しい活躍に、この記事が役立ちましたら幸いです。