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ドローンを仕事に!ドローン関連求人の種類や給与水準を徹底調査

「ドローンを仕事にする」

そう聞いたとき、どんな選択肢が頭に浮かびますか?
ドローン関連の仕事というと、どうしても「操縦」のイメージばかりが強くなりがちですが、実は多種多様な種類の求人があるんです。

ひとくちに「ドローンを仕事にする」といっても、その働き方はさまざま。

この記事では、ドローン関連の求人の種類および給与水準をご紹介しています。
これからドローンを仕事にしていきたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

こんなに豊富!ドローン関連求人の種類と仕事内容

ドローンの主な関連求人は以下のとおりです。

  • 操縦士・パイロット
    • 測量
    • 薬剤散布
    • 撮影(動画・静止画)
  • 講師・インストラクター
  • 技術者
    • ソフトウェアプログラマー
    • ハードウェア開発エンジニア
  • 事業企画
  • 営業・セールス
  • 販売者

早速、それぞれの仕事内容について見ていきましょう。

操縦士・パイロット

ドローンの仕事と聞いてまずイメージしがちな「操縦士、パイロット」の仕事ですが、その内容は大きく3つに分けられます。
それぞれの仕事内容について、以下で詳しくご紹介します。

■測量

建築土木業界で大きく需要が高まっている「ドローン測量操縦士」。
決められたマップ通りにドローンを操縦し、測量を行うことが主な仕事内容です。
ほかにも、空撮や3D図面の作成・調整、画像編集ソフトの使用なども行いますので、ドローンの操縦技術はもちろん、測量や3D処理等の幅広い分野の知識・技術が求められます。

■薬剤散布

農地などにおいてドローンを操縦し、指定された薬品を散布する「ドローン薬品散布操縦士」。
人の手で薬品を散布するよりはるかに時短かつ安全に作業できますので、人手不足に悩む農業業界で大いに重宝されている職種です。

ただし、ドローンで農薬を散布する場合、ドローンの操縦技術だけでなく、

  • 産業用マルチローターオペレーター技能
  • 「危険物輸送」「物件投下」を含んだ各種民間ライセンス(農薬散布は「危険物輸送」「物件投下」にあたるため)

のいずれかを取得し、航空局の承認を得る必要がありますので注意が必要です。
一般的に、業務目的であれば取得の障壁は高くありません。

■撮影

ドローン撮影による静止画・映像はすっかりテレビでもおなじみになりましたので、こちらの職種についてはイメージがしやすいでしょう。
近年では、特にブライダル業界において撮影需要が高まっている職種です。

先にご紹介した「薬剤散布」とは違い、「ドローン空撮カメラマン」になるために特別な資格は必要ありません。
ただし、当然ながらクライアントが求めた通りの画を撮ることが求められますので、基本的な撮影の知識や技術を備えていることが望ましいでしょう。
強いて求められるものを挙げるとすれば「センス」、この一言に尽きます。

講師・インストラクター

ドローンスクールの講師・インストラクターとして活躍するためには、当然ながら、所属するスクールが認定を受けている管理団体(JUIDAやDPAなど)のインストラクター資格を取得している必要があります。
また、ドローン操縦の実技技術だけでなく、ドローンに関連する法律や知識を教える座学教習も受け持つため、それぞれにおいて深い技術・知識を有していることが求められます。

技術者

■ソフトウェアプログラマー

ドローンの操縦は、リアルタイムで行うものと、予めプログラミングされた内容に従って飛行されるものとに分類されます。
この、後者の飛行プログラムを生成するアプリケーションを構築するのが、「ソフトウェアプログラマー」の仕事です。

飛行プログラムを組み上げるためには、当然、プログラミング言語やアプリ開発・組み込みの技術が必要となります。
ドローンメーカーが提供しているドローン向け開発環境「MOBILE SDK」なども扱えると、就職先を有利に探すことができるでしょう。

■ハードウェア開発エンジニア

ドローン本体、およびドローン関連の各種ソフトウェアの研究・設計・開発を主な仕事とする「ドローンハードウェア開発エンジニア」。
世にある既存のドローンの研究はもちろん、開発のために「今後どのようなドローンが求められるのか」を常に考え続け、新たな視点や発想を活かしてドローンの発展に貢献できる仕事です。

ハードウェア開発エンジニアにとって、ドローンを飛ばせる技術はあくまで前提条件。
当然ながら、必須条件としてハードウェア開発の高いスキルが求められます。

事業企画

ドローンを用いたビジネス企画を考える仕事です。
事業にドローンを取り入れたいが、どのように活用すればいいか分からない、という新規参入企業は数多くいます。
そんな企業において、ドローンを用いた企画を検討・提案するのが「事業企画」です。
ドローンでできることについての知識はもちろん、新しいことや面白いことに敏感に反応し、柔軟な発想で企画を生み出せる人材が求められます。

営業・セールス

ドローン本体や、ドローン関連ソフトウェアなどの営業・セールスを行う仕事です。
商品となるドローン・ソフトウェアの仕様・特性などを知り尽くしていることはもちろん、クライアント折衝をスムーズに進めるコミュニケーション能力も求められます。

販売者

上述した「営業・セールス」がtoB向けの仕事であるのに対し、家電量販店などでtoC向けに販売を行うのが「販売者」の仕事です。
こちらも「営業・セールス」同様、販売するドローンやソフトウェアの仕様や特性を深く理解し、お客様一人ひとりの知識レベルに応じたコミュニケーションを取ることが求められます。
販売店舗によってはドローン操縦のデモンストレーションが必要となることもあります。

求人ジャンルごとの給与水準をチェック!

ドローンを仕事にするうえで欠かせない情報が「給与水準」でしょう。

ドローンに関わる仕事といっても、職種によって給与水準は大きく変動します。
この段落では、先程ご紹介した職種ごとに、それぞれの給与水準をご紹介します。(自社調べ)

操縦士・パイロットの給与水準

ドローン操縦士・パイロットの給与水準は以下のとおりです。

  • 測量業務 :年収330~520万円
  • 薬剤散布業務 :年収320~510万円
  • 撮影業務 :年収350~640万円

ドローン操縦士・パイロットの仕事は、ドローンの操縦技術に加え、各分野ごとで広く深い技能・知識が求められます。
こうした技能・知識がどこまで充実しているかによって、給与水準に大きな差が出ることが予測されます。

また、勤務地によっても給与水準は大きく変動します。
求人の多い首都圏・都市部においては、給与水準の下限~上限の幅が広い傾向にあります。
それなりの技術・知識で始められるものの低所得という求人もあれば、極めて高い水準が求められる高所得の求人もありますので、自身のレベルに合った仕事を探しやすい環境といえるでしょう。

講師・インストラクターの給与水準

ドローン講師・インストラクターの給与水準は、おおよそ【年収240~530万円】となります。

入社時点でドローン講師・インストラクターに必要な資格を所持していなければならないケースと、入社後に資格取得を目指す(費用は会社負担のケースが多い)ケースに分かれますが、前者のほうが給与水準は高い傾向にあります。

技術者の給与水準

技術者(ソフトウェアプログラマー・ハードウェア開発エンジニア)の給与水準は、おおよそ【年収300~780万円】となります。

他の職種と比べると給与水準が高い傾向がありますが、これは、専門的な開発言語・環境における高い技能・知識が求められるためです。
また、求人の多くが、ドローン関連に限らず、幅広い分野のプログラミング・開発を行うことを求めていますので、実際に携わる分野における知識も必要となります。

企画・営業・セールスの給与水準

ドローンの企画・営業・セールスの給与水準は、おおよそ【240~400万円】となります。
他の職種と比べると、ドローンの操縦技能が必須ではないぶん、企画・営業・セールス分野の給与水準はやや低めの傾向が見られます。

販売者の給与水準

家電量販店や専門店でドローン販売を手掛ける販売員は、雇用形態が正社員雇用とアルバイト雇用に二分されます。
それぞれの雇用形態ごとで給与水準を見てみましょう。

  • 正社員雇用 :年収180万円~264万円
  • アルバイト雇用 :時給900円~1,200円

2022年以降、ドローンの仕事幅はさらに広がっていくと予測

いかがでしょうか。
ひとくちに「ドローンの仕事」といっても、その仕事内容や必要技能、給与水準は多岐にわたることがお分かりいただけたかと思います。

2022年のドローン免許制導入以降は、

  • 今以上にさまざまな分野でドローンが活躍できるようになる
  • より高い専門性を有したドローンのプロフェッショナルが求められるようになる

などの変化が見られるのではと予測されます。
プロフェッショナルが求められる世の中のニーズに応えるためにも、今のうちから資格取得に向けた第一歩を踏み出すことをおすすめします。

また、ほとんどの職種においてドローン関連以外の業務が求められるため、「ドローン一本の技術・知識のみでやっていく」というよりは、「ドローンの技術・知識は数あるスキルの柱のひとつ」という考え方が望ましいでしょう。
既存スキルへの強力な付加価値として、これからもドローンの技術・知識を磨いていきましょう。